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当主就任まもなく1年、徳川慶喜家の5代目が目指す「家じまい」

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当主就任まもなく1年、徳川慶喜家の5代目が目指す「家じまい」

江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜(1837~1913年)の玄孫(やしゃご)にあたる主婦、山岸美喜さん(58)=名古屋市=が、明治期に創設された「徳川慶喜家」の5代目当主に就任してまもなく1年になる。4代目当主だった叔父の遺志を継ぎ、取り組んできた「家じまい」への思いを語った。

山岸さんは9年前に病没した叔父から、生前に「あとは美喜ちゃんだよ」と、慶喜家のその後を託された。山岸さんは「歴史に興味はなく、日常生活で慶喜を意識することはほとんどありませんでした」とし、「音楽やゴルフなどの趣味を楽しんでいましたが、生活が変わりました」と話す。

叔父が残したのは、慶喜らが眠る大規模な墓地と遺品など約6000点の史料。叔父は自分の代で家じまいを考えていたため、「遺志を尊重したい」と墓地も史料もしかるべき第三者に託すと決意した。

墓地を第三者に譲るには当主となる必要があった。叔父の遺言で当主を引き継いだと思っていたが、親族からは「当主と認めない」と反発された。徳川姓ではなく、男性でもないこと――などが理由と考えられた。

山岸さんは、当主就任前からSNSで慶喜家について発信してきた。「学校などで習った歴史と、家族に伝えられてきた『家の歴史』は違います」とし、「慶喜家の史料が広く研究されることで、否定的な見解の多い慶喜への評価が変わることも期待しています」と話す。

今年3月に始まったユーチューブチャンネル「徳川慶喜家の物語」や、6月に出版された初の単独著書「葵の紋を継ぎまして。」(KADOKAWA)なども含め、慶喜家について語る機会を増やしている。【遠藤和行】

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