一度捕らえられた生き物の末路は? 沖縄の密猟赤ガメの野生復帰
今年7月、密猟された絶滅危惧種のリュウキュウヤマガメ68匹が、沖縄本島北部に広がる世界自然遺産「やんばるの森」へと返された。この森で密猟されたリュウキュウヤマガメを野生復帰させた初めてのケースとなったが、さまざまな課題を抱えた中での決断だった。
リュウキュウヤマガメはやんばるや一部の離島に生息する固有種。主に陸生で、個体差はあるが、赤みを帯びた体が特徴だ。1975年に国の天然記念物、2020年には種の保存法の規制対象に指定され、捕獲や譲渡が原則禁止されている。
今回の密猟は25年9月、税関のX線検査で発覚した。香港宛ての箱の中から、リュウキュウヤマガメなどの希少種が大量に見つかった。中国籍の4人が種の保存法違反の疑いで逮捕され、今年2月に執行猶予付きの有罪判決を受けた。
リュウキュウヤマガメの保護に取り組む「沖縄カメセンター」の生清(なるきよ)綾・代表理事(36)は「海外に出回る個体が増えている」と危惧する。中国のSNS(交流サイト)では、取引が疑われる投稿や、捕獲方法を教える投稿もある。調査のため一時捕獲された個体が、イタリアや韓国で飼育されていることが判明したこともあったという。
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