「あの家に大金が」匿流事件の背後にいる案件屋 その情報源は?
A 強盗や窃盗で増えている匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ=匿流)による事件ですね。グループ内にはいくつもの担務があり、案件屋はその一つです。
A 匿流には現場で実際に標的を襲ったり盗みを働いたりする「実行役」がいます。「運転役」や金品の受け渡しを担う「回収役」、具体的な指図をする「指示役」、SNSや人づてで実行役を集める「勧誘役」もいます。連絡には大抵、シグナルやテレグラムといった秘匿性の高い通信アプリが使われます。
こうした事件では、グループの上位者が事前に標的の属性や家族構成、資産状況まで把握していることがあります。金(ゴールド)や多額の現金を伴う取引の場合は日時や場所まで。それらの情報を指示役や実行役らに流すのが案件屋です。
A 東京都内では、同じ貴金属買い取り業者や同じ家が何度も襲われています。5月に栃木県上三川町であった強盗殺人事件でも、被害に遭った住宅は複数回狙われた形跡があり、案件屋から別々のグループに情報が流れていた可能性があります。
A 「あの家には大金がある」「いつどこに金が運び込まれる」といった情報を扱う「情報元」が流しているとみられます。過去には、被害者が周囲に「遺産がある」と吹聴していたケースもありました。改装や設備系の業者が出所とみられる事例もあり、用心が要りそうです。【朝比奈由佳】
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