松江の秋祭り「鼕行列」 保存会新会長が挑む神事の「原点回帰」
屋根付きの山車「鼕(どう)宮(鼕台とも)」に据えた直径1・5メートル前後の大きな太鼓「鼕」をたたきながら、松江城下を引き回す秋の祭り「鼕行列」。松江市の貴谷紘行さん(64)は今年5月、保存会の七代会長に就いた。祭りの原点に立ち返り、さらなる発展を目指す。
貴谷さんは小学生のころ、東茶町で山車を引いた。中学時代に苧(お)町に移ったが、苧町は戦後、鼕宮を新調できず、行列に参加できなかった。「周りの町の鼕が通ると悔しかったんじゃないですかね」。町内でお金を出し合い、89年に復活させた。
しかし、たたき方などを知る若い人はいなかった。他の町に教えてもらったが、時間通り練習に来るのは1人か2人。「『鼕行列が一番だね』と思い練習に来てもらうまで30年かかった。伝統は…
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